強みと長所
応募先の企業で活かせる強み・長所を選ぶ
強み・長所を話す際に、 一番自分が得意とする内容を選ぶことは得策ではありません。
職務経歴書の「職務要約」のページでも紹介しましたが、 選ぶ内容は、応募先の企業でも活かせるものを選びます。
応募先が何を求めているかを把握するためには、 求人票やホームページを読み込む企業研究がまさに欠かせません。
これは、ビジネスの基本と同じです。
32型の大きさのテレビを探しているお客さんに、 「このテレビは48型で大迫力ですよ!」と言っても売れませんし、 バス・トイレ別のアパートを探している学生に、 「この物件は、ペットを買ってもいいんですよ!」と言っても成約できません。
自分の価値は、自分自身ではなく、応募先の企業が判断します。 応募先が求めているニーズを的確に把握し、 そのニーズに自分がどれだけ相応しいかを説明しましょう。
単語ではなくエピソードで相手を納得させる
相手を納得させるためには、 どれだけ単語を並べても、相手の心には響きません。
「論理的思考能力があります」
「ものごとを突き詰めて考えるのが得意です」
「人と話すが好きです」
このような言葉を、採用担当者は何度となく聞いています。
相手の話を「本当かな?」と懐疑的に聞いている採用担当者を納得させるには、 相手に対して、証拠を見せつけなければなりません。
面接の場で証拠となるのは、具体的な過去のエピソードです。 エピソードのない「長所」の回答は、相手をがっかりさせます。
そこで、長所を聞かれた場合、まず1つか2つにテーマを絞ります。 そして、そのテーマについて、エピソードを用いて答えるようにします。
エピソードの伝え方は、STARと呼ばれる手法が有効です。
- S (Situation):どのような状況や役割の中で
- T (Task):何をゴールとして
- A (Action):どのような行動をとり
- R (Result):結果どうだったのか
特に、一般的にTaskとResultの内容を忘れられがちです。 事前に、エピソードをこのSTARの枠組みを通じて思い出してみてください。