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転職で年収は上がる?下がる?

転職で年収は上がるのか?

転職と年収の関係については、様々なデータが飛び交っています。

例えば、リクルートエージェントの2010年のデータでは、 転職によって年収は34歳までは増えるけれど、 35歳を超えると年収は転職によって下がると言っています。

※出所:日本経済新聞「転職で年収アップ 30歳がボーダーライン」

一方で、リクルートは、エンジニア関するアンケート調査の中で、 40代前半でも転職後に年収はアップしたとする結果を発表しています。

※リクルートTech総研「100人に聞いた転職後の年収・交渉の余地」

転職して年収が上がったのではなく、年収が上がるから転職した

上記のように、転職によって年収が上がった下がったという情報が、 いろいろなところで飛び交っていますが、 それを鵜呑みにしてはいけません。

年齢にかかわらず、年収は上がる人もいますし、下がる人もいます。 40代でも年収の上がる転職はあります。 20代でも年収を下げて転職する人はいます。 ひとそれぞれによって大きく事情は異なるので、 上記のようなデータが示している平均値を、自分に当てはめるのは危険です。

では、なぜ20代の転職は年収が上がりやすいのでしょうか。 それは、「年収が上がったから転職した」という人が多いということと、 大きく関連があります。 これが、何を言っているのかを説明したいと思います。

転職活動を始めるときには、 自分の転職後の年収がいくらになるかは、わかりません。 自分の転職後の年収が明らかになるのは、 企業との面接を終えて内定を得て、はじめて年収が明らかになります。 それでも、まだこの段階では、転職後の年収は確定しません。 それは、もし提示された年収が想定より低かった場合には、 内定を辞退し、転職をしないという選択ができるからです。

もちろん、 誰もが「年収が下がるなら転職しない」というわけではありません。 例えば、30代後半から40代になってくると、 年収以外の転職理由もたくさん出てきます。 例えば、親の介護のため故郷に帰らなくてはならないという人もいますし、 会社の業績が悪く、将来の見通しが立たないため、 年収が下がるのを覚悟で転職をしたいという人も出てきます。

一方で、20代の若手の場合、 年収が相対的に低いため、「給与が低い」という不満は抱きやすいものです。 また、若手の場合は、会社によって賃金の差が目立ちやすく、 同窓会や合コン、友人との会話などを通じて、 「どうやら自分の会社は年収が低いらしい」という感想を抱きます。 そして、その会社の中での経験も浅いため、 比較的身軽に年収を理由に転職活動を始めやすい環境でもあります。 結果として、 「転職活動をして、年収が上がる内定をもらったので、転職をする」という人が、 多くなる傾向にあります。

自分の転職後の年収を調べる方法

このように、転職と年収の関係は、 転職理由や状況によって、大きく変わるものです。

転職と年収の関係について一番お伝えしたい点は、 20代だから年収は上がる、30代後半からは年収が下がる、という 安易な理解は危険だということです。

それでは、ご自身が転職活動を考えたときに、 想定年収を想像する一番良い方法は何でしょうか。 それは、実際に求人を見てみることです。 転職求人サイトで実際に自分が受けたい求人を検索してみて、 そこに表示されている年収帯を見ていくことで、 自分の転職後の年収をイメージできるようになります。

例えば、30代の方でも、 例えば、外資系のマネージャークラスの求人では、 年収が800万〜1500万円というものも少なくありません。 こういった求人は、実際に調べてみることで、 自分なりに実態が掴めるものです。

この「実際に調べてみる」という方法は応用がききます。 例えば、今28歳で、すぐに転職という訳ではないけれど、 30歳ぐらいになったら転職もありかなと考えている場合、 自分が30歳だと仮定してみて、求人検索をしてみることで、 30歳の人が対象になっている求人の年収ゾーンがわかります。

余談ですが、 この手法は、転職エージェントなどのもプロが実際に用いている手法です。 自分で調べることが面倒な場合は、 転職エージェントに登録して、代わりに調べてもらうということもできますよ。

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