妥当な求人応募数
6社以上応募するのが一般的
転職エージェント大手のリクルートエージェントの情報によると、 転職活動時に1社のみに応募して内定をもらったという人は全体の4%。 6社以上に応募し内定を得た人が全体の約75%を占めています。
「転職するには、たくさん応募しなければいけないのか?」
とネガティブな印象を持たれたかもしれません。
しかし、このように複数社を応募するということは、 転職活動者にとって大きな良い意味を持っています。
相手は自分を選び、自分も相手を選ぶ
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転職活動で成功するためには、 他の応募者との比較の上で、 最終的に求人企業に自分を選んでもらわなければなりません。
1人募集の求人に、10人応募者がいる場合、 1人の入社ができる一方、9人の人は入社ができません。 このように、1社に応募して1社から内定を得るということは、 確率論的に確かな方法ではありません。
同時に複数に応募することには、 それ以上に自分にとって大きなメリットがあります。
それは、自分も複数の企業を比較して1社を選ぶということができることです。
どれだけ求人情報やホームページの内容を読んだとしても、 実際に面接などを通じて企業を訪問しなければわからないことはたくさんありますし、 内定が出た後でなければ、転職後の年収や残業時間の実態は掴めません。 希望の勤務地が叶うかどうかも内定をとったあとにしかわかりません。
さらに、希望の企業から内定をもらえたとしても、 他に選択肢がない場合、人は意思決定に悩みます。 どうしても比較相手が欲しくなったり、複数の中から一つを選びたいという 心理が働きます。
当たり前ですが、複数の企業に応募しなければ、 複数の企業を比べることはできません。
複数の企業に応募したとしても、選考に残れない企業もたくさんあります。
本当に複数企業を比べるためには、 複数の企業から内定をとらなければなりません。
その結果、「自分が企業を比較して入社企業を決める」ということを実現するためには、 たくさん応募することが非常に大切なのです。
内定のタイミングを揃えることが非常に大切
さきほど、複数の企業から内定をとることが大切とお伝えしました。
新卒の就職活動のときも同じことが言われますが、 転職活動では就職活動にはない難しさがあります。
それは、企業は内定を出した後、いつまでも待ってはくれないという点です。 内定を得た場合、通常、○月○日までに返事が欲しいと期限を切られます。
つまり、第2希望の企業から先に内定をもらって、 第1希望の企業の結果を待ちたいと思っていても、 第1希望の企業の結果が出る前に、 第2希望の内定を受けるか断るかを決めなくてはいけないということが起こります。
そのため重要なことは、 比較検討ができるよう、内定のタイミングをそろえることです。 これをきちんと実現するためには、 各企業ごとの応募から内定までに要する時間やステップを、 理解しておく必要があります。
このようなスケジュールに関する情報は転職エージェントが持っています。 スケジュール調整をうまくすすめるために転職エージェントを使うということは、 賢いやり方です。