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履歴書の書き方

正社員採用向けの履歴書を選ぶ

書店やウェブサイトで、 どこでも履歴書を購入できるようになりました。

提供されている履歴書の様式は、大きく2つに分けられます。

  • 正社員/派遣社員応募用
  • アルバイト/パート応募用

一般的に市販されているものは、「正社員/派遣社員用」のものです。 アルバイト/パート応募専用のものは、 「アルバイト・パート用」と書かれています。

「正社員/派遣社員用」と「パート/アルバイト用」の 履歴書の違いはそれほど大きくはありません。 「パート/アルバイト用」のものは、 志望動機や本人希望記入欄の枠が小さくなり、 かわりに、希望勤務曜日・時間などの項目が記載されています。

正社員の場合は、希望勤務曜日・時間というものは通常関係ありません。 勤務時間は企業側の人事制度に基づき、確定するからです。

「パート/アルバイト用の履歴書でもいいんじゃないですか?」 という意見もあるかもしれません。 志望動機欄や本人希望記入欄が小さくなり、書かなくてはいけない文章量が減るため、 喜びたくなる気持ちもわからないわけではありません。 しかし、結論としては、やはり好ましくありません。

企業の採用担当者の立場から考えると、
「どうしてアルバイト用のものをわざわざ使っているのだろう?」
「正社員用のものをあらためて用意できないぐらい怠惰な人なのでは?」
「志望意欲が低いので、記入内容が少なくてよいものを選んでいるのでは?」
と思われてしまう危険性があるからです。

ですので、まず、正社員用の履歴書を用意しましょう。 書店、文房具店やコンビニエンスストアなどで履歴書は購入できます。 最近では、インターネットからでも無料ダウンロードできるようです。

履歴書の役割が変わってきた

以前は、「求人に応募する=履歴書を送る」というのが一般的でした。 しかし最近、この流れが大きく変わってきました。

転職求人サイトや転職エージェントの普及により、 求人応募時に履歴書を送らなくても良いケースが増えてきたためです。

まず、転職求人サイトでは、 ウェブサイトに登録をし、 登録情報として連絡先、学歴、職務経歴、志望動機などを記入し、 その情報を求人応募時に送るというパターンが増えてきています。

また、転職エージェントでは、 履歴書ではなく、職務経歴書や独自のキャリアシートという用紙を使って、 求人応募できるようにしています。

このように、転職求人サイトや転職エージェントを使った場合、 履歴書の提出が求められるのは、面接が始まってからとなります。 また、入社するまで一切履歴書の提出を求めないという企業も少なくありません。

したがって、ここでは、 転職求人サイトや転職エージェントを用いた場合と、 それ以外の場合に分けて、 履歴書の書き方をお伝えしていきます。

転職求人サイトやエージェントを用いた場合の履歴書書き方

転職求人サイトや転職エージェントを通じて応募し、 面接にまで至った後、 「履歴書を持参してください」と言われることがあります。

なぜ、すでにキャリアシートや職務経歴書を送っているのに、 改めて履歴書が必要なのでしょうか。

この場合、履歴書の役割は、 「想定給与を正しく算出するため」であることが一般的です。 日本企業には、配偶者手当や扶養手当というものがよくあります。 この手当を算出するために、履歴書の持参を依頼することがほとんどです。

「配偶者の有無や扶養の有無は、キャリアシートにも載っているのでは?」 という反論もあるのですが、 企業としては、あらためて再確認をしたいという思いなのでしょう。

そのため、転職求人サイトや転職エージェント経由で応募した方が、 まず実際に行わなければならないことは、 手続き的ですが、学歴や扶養の生むなど、必要個所を埋めるということです。 あまり奇をてらった配慮や、目立とうとする必要はありません。

また志望動機や自己希望記載欄についても、 さほど時間をかける必要はなく、「内容を埋める」ことが重要です。 企業の採用担当者としては、すでに職務経歴書などをみて、 本人の経験や意欲を判断しています。 履歴書の自由記載欄に空白が多いと、志望意欲を疑われてしまいますが、 内容はともかく、まず書いてあることで、その疑いのリスクを避けられます。

もちろん、自由記載欄の内容は、なんでもいいわけではありません。 特に、履歴書の見本に載っている内容は、わりと良くない例であることも多いです。 ポイントは、簡潔に、 「これまでの経験で得てきた○○を、御社の○○の役に立てていきたい」 「以前から興味のあった○○を、御社の○○を通じて実現していきたい」 と、自分と応募企業の関連性を書くことが重要です。

その他の場合の履歴書書き方

転職求人サイトや転職エージェント経由でない場合は、 履歴書は非常に重要になります。

求人誌やフリーペーパー、または一部の転職求人サイトでは、 一般的に、応募方法は「履歴書の郵送」です。

書類選考を通過しなければ面接には進めません。 そこで、履歴書の役割が非常に大きいのです。

まず、一番避けなければならないことは、ありきたりな表現です。 履歴書の見本、履歴書対策本の見本など、 すでに見本や例にのっていることを使ってしまうと、 一機にありきたりな文章になってしまいます。 企業の採用担当者は何百という履歴書を見てきていますので、 ありきたりな文章では、自分を印象づけることができなくなっていまいます。

一番重要な点は、「熱意」を伝えることです。 自分のスキル以上に、どうしてその会社に興味を持ったのか、 その熱意を伝える必要があります。 もちろん、まだ面接前ですから、本当のその会社のことはわかりませんが、 少なくとも求人情報を見て応募してみようと興味を持ったわけです。 その熱意を具体的につたえていくのです。

ここで熱意の具体的な表現方法を説明していきます。 まず求人情報をじっくり見ます。そして次にホームページをじっくり見ます。 そこには、その企業の商品やサービス、 働いている人の写真や、社長の思い、従業員に対する考え方など、 いろいろな情報が載っています。 そこから、「これはいいな!」と思うものを見つけるのです。

次に、これはいいな!と思った内容を具体的に書いていきます。 商品に興味が持てたので、もっといろいろな人に使ってもらいたいと思った。 働いている人がとても楽しそうなので、一緒に働きたいと思った。 社長の問題意識に共感したので、一緒に会社を大きくしていきたいと思った。 どれも素晴らしいないようです。 それをつたなくてもいいですので、熱意をもって書きましょう。

熱意が伝われば、面接に呼んでいただける可能性は大いにあがります。 そしたら、履歴書の役割は終わり。 あとは自分の口から、伝えたい内容を伝えていくことができます。

履歴書は手書きでかくべきか?

転職求人サイトや転職エージェント経由での方も、そうでない方も、 履歴書は手書きの方がベターです。 従来、履歴書は手書きで書くということが普通でしたので、 手書きではなく、パソコンを使った履歴書は、 採用担当者に違和感を与える可能性があります。 奇麗な字を心がけて手書きで書く方が、無難です。

但し、手書きの字が良くない方の場合は、 あえて良くない字で書くより、パソコンを使った方がいいでしょう。 字はどうしても、その人自身のイメージをつくってしまいます。 ですので、よくない字は、その人自身がよくない人だと思われてしまいます。 これは非常に書類選考では危険なことです。

履歴書の書き方を項目別に学ぶ

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