自己紹介
自己紹介は3分が目安
面接の一番始めに聞かれるのがこの自己紹介。
「でははじめに、簡単に自己紹介をしていただけますか?」
お決まりの面接のフレーズです。
なぜ、いつも自己紹介から始まるのでしょうか。 これには理由があります。
意外かもしれませんが、面接に来た応募者を前にした面接官は、 通常、とても緊張しています。
面接の間に合否をジャッジしなければならないというプレッシャー。 初対面の人を前に、何から話し始めればいいのかわらかない気まずさ。 質問をうまくできるかどうかわらかない動揺。
そんな面接官は、通常、 「はじめに応募者が何か話をしてくれたら楽だな、 それをもとに何か話を膨らまして行こう、 何か適当な最初の質問事項はないかな」 と考えています。
そこで生まれる最初の質問が、 「とりあえず自己紹介してください」なのです。
つまり、面接官の中に、 この自己紹介で聞きたい特別な内容はなく、 何か話題のきっかけになりそうなネタが探せればいいなとだけ思っています。
そんなときに、5分も10分も自分の生い立ちを話されては、 面接官は退屈し、うんざりしてしまいます。 3分以上も話をすると、聞き手は集中力が続きません。
そこで、時間として自己紹介は3分が目安です。
基本的な構成は会社の話→部署の話→自分の業務の話の順
自己紹介は、大学卒業してからの経験を話して行きます。 相手にわかりやすい話し方としては、 大きい話から始めて徐々に小さい話をしていくという順番。
つまり、会社の話→部署の話→自分の業務の話、という順番です。
例えば、以下のように構成します。
「最初に○○に入社しました。○○は(商品)を扱っている老舗メーカーです。配属された部署は××でした。××の担当範囲は、(商品)の仕入れ予測と仕入れ先の発掘および関係構築、支払いなどです。その中で私の担当は、・・・でした。」
採用担当者は、異業界や異職種の業務の内容については、 詳しい事前知識がないため、 いきなり応募者が個人の仕事の話から始めてしまうと、 内容が理解できずフラストレーションが溜まります。
話の流れは、大きい単位の話から、小さい単位の話へと進めてください。
自分の経歴を大胆に要約して話す
いざ自分の経歴を3分で話そうとすると、そう簡単ではありません。
自分の経験を、
「○○○○年に△△株式会社の××部に入社して、・・・をやりました。続いて、○○○○年に××部に異動になりまして、・・・」
と順番に説明していては、とても3分には収まりません。
しかも内容が単調で、聞いているだけで退屈してしまいます。
良い方法は、大胆に自分の経歴を要約してしまうことです。
4つの部署を経験していても、「○○と××を主に経験してきました」と 短くしてしまって構いませんし、 業務範囲が非常に細かく多岐に渡る場合、 「詳細は職務経歴書に書かせて頂いたように・・・」と端折っても構いません。
このページの冒頭で、自己紹介は面接担当者のネタ探しと説明しました。 つまり、ここで自分が質問してほしい業務内容にフォーカスを当てれば、 その後の話の展開を自分が望む方向に持っていくことができます。
嘘をついてはいけませんが、 自己紹介の内容は、大胆に要約してしまって構いません。
もし、採用担当者がその他の内容に興味がある場合は、 採用担当者から別途質問が来ますので、ご安心ください。